サイバーセキュリティの基本が学べる資格
ここ最近、アサヒグループやアスクルなど、大手企業を標的とした大規模サイバー攻撃が相次いでおり、ニュースでも注目されています。
企業のサイバー被害の原因としては、その企業のITシステムの技術面にセキュリティ上の問題があったというよりも、ユーザのパスワード管理や認証操作など運用面の穴を突かれて不正アクセスの突破口とされるケースが多いといわれています。
つまり「IT技術者がしっかり対策していれば良い」という単純な話ではなく、ユーザひとりひとりが基本的なセキュリティ知識を備え、適切な対策をとっておくことが必要なのです。
ということで今回は、サイバーセキュリティの基本知識が学べ、ITやセキュリティの予備知識ゼロからでも目指しやすい資格・検定をご紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験
IT分野の国家資格群「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつで、サイバーセキュリティの重要性が年々高まっていることに対応して2016年に新設された、比較的新しい試験区分です。
情報処理技術者の試験区分は「基本情報技術者」や「プロジェクトマネージャ」などIT技術者を対象としたものが多いなか、情報セキュリティマネジメント試験は技術者だけでなく「ITを利活用する人すべて」が備えておくべき知識をはかるという位置付けの資格となっています。
近年CBT形式で随時受験可能になったことも影響して、年間4万人規模の受験者数を誇る人気資格となっており、市販の対策教材もかなり充実しています。ぜひ多くのビジネスパーソンに取得してほしい資格です。
情報・サイバーセキュリティ管理士認定試験
IT領域を中心に各種ビジネス系資格試験を実施している、一般財団法人 全日本情報学習振興協会(全情協)が主催する認定試験。
古くから「情報セキュリティ管理士」という名称で実施されていましたが、2026年2月試験から「情報・サイバーセキュリティ管理士」に改称され、試験内容も一部改定されます。
追加される内容は「サイバー攻撃の種類とその手法」「クラウド/モバイル/IoTのセキュリティ」「インシデント対応とフォレンジック」など。サイバーセキュリティに関する、より最新の技術や動向に関する事項が盛り込まれる形となりそうです。
また関連資格として、より基礎的な内容の「情報・サイバーセキュリティ初級認定試験」という試験もあります。
銀行業務検定 金融サイバーセキュリティ3級
銀行業務検定は「財務」「金融経済」「年金アドバイザー」など会計・経済・金融領域のさまざまな種目が存在する検定ですが(金融機関の従業員でなくても誰でも受験可能)、2025年から新しい試験区分「金融サイバーセキュリティ3級」が新設されています。
試験範囲としてはサイバー関連の技術的な知識だけでなく、組織としてのサイバーリスク管理、サイバーインシデント対応、デジタル分野の特殊詐欺対策などで、IT技術者向けというよりも組織全体としてサイバーセキュリティ体制を構築・推進していく立場の人向けの内容となっています。
金融機関だけでなく、業種や企業規模を問わず幅広い層のビジネスパーソンが学んでおいて損はないセキュリティ知識が学べる検定(試験種目)です。







