過去問分析では「問題量と試験時間のバランス」にも注目
資格試験の過去問分析や過去問演習を進めていく過程において、意外と見落としがちなポイントがあります。それは「問題量と試験時間のバランス」です。
つまり、どれだけの量のどんな形式の問題を何分で解かないといけないのか、ということです。
試験によっては問題のボリュームに対して試験時間が短めで、ゆっくり解いていてはとても試験時間内に全問解き終わらないというケースがあります。
TOEICの試験でこのような経験をした人は多いかもしれません。TOEIC Listening & Reading Testでは、リスニングパートでは100問を約45分、リーディングパートでは100問を75分で解かなければなりませんが、英文を読むのに相当慣れた人か、戦略的に飛ばし読みができる人でないと、リーディングパートを試験時間内に解き終わるのは相当難しい問題量・文章量です。
私が過去に受けた試験では、「知識検定1級」が「四択問題1000問を300分(5時間)で解く」というとんでもない試験でした。
マークシートのマークを1000個塗り潰すという作業だけでも1時間以上かかり、終盤は時間が足りずほぼ勘でマークしていくしかありませんでした。(2026年現在は、500問を110分で解くオンライン試験になっています)
他にも、計算問題が多く出題される試験などでは試験時間が足りなくなりがちですが、「時間的なシビアさ」の感覚値というのは、過去問を一問ずつ個別に解いていくだけではなかなかつかみにくいものです。
ある程度試験勉強が進んだ段階で、一度「1回分の過去問を、時間を測りながら通しで解く」ことをやってみるのが望ましいのですが、もしそれが難しければ、「1回分の過去問の2割の問題量を、試験時間の5分の1で解いてみる」など小分けにして実践してみることによっても、全問解くのにかかりそうな時間をある程度見積もることができるでしょう。
その結果、問題ボリュームに対して試験時間が短い(時間が足りなくなりそう)と判断された場合には、ただ「問題を解けるようにしておく」のみならず、「問題を素早く解く力を磨く」ための対策も必要になってきます。
問題文の要点をかいつまんで迅速に読むための訓練をしたり、用語などを素早く思い出せるように覚え方を工夫したりと、スピードを意識した試験対策も検討する必要があるでしょう。
場合によっては「科目Aはまともに解いたら時間がかかりすぎるので捨てて、科目Bと科目Cの勉強に注力する」といった「時間対効果」を意識した戦略や対策をとるという判断に至るかもしれません。
いざ試験本番になって「時間無制限なら普通に解けるはずなのに、時間が足りなすぎて全問解ききれない!」ということに初めて気付くようなことがないように、しっかり準備をしておきましょう。







